旭川の陶芸家 工藤和彦さんの「白樺ホワイト」。
厳しい冬、暖をとるためにストーブで燃やした白樺の灰を釉薬に。
そうしてうまれた、凛とした白の器。
温かく、やさしい。
白樺の根っこでリムをかがった白樺かごは、いろいろなデザインがあって見ているだけでも素敵です。
仕上がってみると、しっかりと丈夫なかごになり、実用的でもあります。
根っこを採取した夏の1日。
池で根っこの土を洗いながら、ナイフで皮を削いでいきます。
すると白い根っこがあらわれて、くるくるっと丸めて保管しておきます。
そうすることで、いつでも使えるようになる、魅力的な素材です。
でも、たくさんは採れないから貴重な根っこたち。
1日~2日以内で、下処理を終わらせるため、集中して根っこと向き合います。
静かで穏やかな時がずっと流れていました。
途中、雨も降っていたけれど、それも心地よくて無心になって。
この根っこの時間がとても好きです。
土に近いからなのかな。心がうれしい。不思議な感じ。
自然の中に溶け込んで、自然との繋がりを心と身体で感じられた時間、
仲間と一緒に根っこに向き合って過ごした時間、ずっと心に残っています。
太い白樺の根っこを留め具にしました
今度、根っこの採取の機会に恵まれたら、
根っこをデザインに組み込んだ白樺かごや作品を
作っていきたいな、とおもっています。
フォトフレームは細い根っこでふちかがり
樹皮を採取してから、すぐに母からリクエストのあった、
大きな白樺かご(Φ約45cm/H約10cm)もリムをぐるっと根っこでかがり製作をしました。
お茶セットを入れたり、お菓子やパンを入れる働くかごとして、いま、母のもとにありますが、
「みんなの白樺の木」展のために大分から北海道に送ってもらう予定です。
実際に手にとって見ていただけるように、展示にて出品させていただこうとおもっています。
「みんなの白樺の木」展
3月21日(金)-3月30日(日)
イル・ドーノ(北海道千歳市)
早朝に車を走らせていると、雪と氷で真っ白になった木々が
本当に美しくて、美しくて、その木々の道を通る度に、感動しています。
ちょうど日が昇る時間になると、淡いコーラルピンクと淡い水色の
やさしい空間が一面に広がります。なんとも清々しくて、この時間が大好きです。
まだ、北海道では雪かきの毎日だけれど、ときどき、暖かい日が差し込み
すこし春を感じて、フラワーベースを作ることにしました。
1cm幅の少し厚めの樹皮できっちり編んで、しっかりした仕上がりになりました。
実際に手にとって、ぜひ体感してください。
そして、お花やグリーンを飾って、季節を感じていただけたらうれしくおもいます。
Size Φ6cm/W4.5/D4.5/H11(革紐込30cm)
車で送り迎えするときやお買いものへ行くときに、
「ちょっとおでかけ用」のバックがあったらいいなとおもって、白樺のミニトートを作りました。
フチは、革紐でかがってアクセントになっています。
お財布と携帯電話、ハンカチ、薄手のエコバックが入るくらいのサイズ感です。
OLさんでしたら、この白樺トートにお財布と携帯だけ入れて、
ランチに行くのにちょうどよいとおもいます。
お家では、壁に掛けて、お手紙入れにしてもよいかもしれません。
お子さま用のバックとしてもちょうどよいとおもいます。
Size Φ24cm/W21/D6/H15(ハンドル込26cm)
小さなワンハンドルの白樺かごより、もっと小さな白樺かごを作りました。
お花を飾ったり、お客さま用のお砂糖を入れたり、小物入れとしてもお使いいただけますが、
パソコンの前やキッチンにちょこんと置いて、毎日がんばっている女性のために、
お仕事や家事の合間にホッとしていただけたらとおもって作った白樺かごです。
Left : Size Φ11.5cm/W9/D9/H15 Right : Size Φ6cm/W4.5/D4.5/H7.5
すこしふっくらしていて、かわいい格子柄のコースター。
私の定番になっていて、毎日使っています。
お茶の時間は、あたたかいミルクティーかカフェオレを大きめのマグカップでいただきます。
大きめのマグカップには、Lサイズがぴったり。
白樺のコースターの上に透明なガラスのお皿を置いたとき、
ガラスのお皿から白樺の美しい色と編み目が透けて見えました。
そんな使い方も素敵ですね。
Size L : 12×12 , M : 9.5×9.5
「細い樹皮で(繊細な)大きな白樺かごを作ってみたいな。」
「日本人らしい日本の白樺のかごを作ってみたいな。」
「樹皮の幅1cmで編んだらどうなるかな?」
「まずは、2cmで作ってみよう。」
白樺の大きめのかごは、北欧の作家さんの作品をみても、樹皮の幅は2.5cm以上が多いようです。
そこで、あまり見たことのない、細めの樹皮で編んだ大きな白樺かごを作ることにしました。
数ヶ月かけてやっと樹皮の幅が決ると同時に、
デザインとサイズも決まり製作へ。
そして、
完成しました!
納得のバランスに仕上がり、よかった。
節や小さな瘤のある樹皮もどんどん使って、
雰囲気のある白樺かごになりました。
Size Φ35.5cm/W30/D15/H22.5
ファーストシューズを試作してみました。
樹皮にすこし厚みを残して編み、
がっちりとしたファーストシューズに。
樹皮の幅をいろいろと変え、編み方を変えるだけで、
様々な形になって、そして、どれもあたたかく、かわいい。
製作が終わると、白樺のかごや小物を眺めながら、
ほっこりお茶をします(笑)
「ここは、こうした方がよかったかな。」「次はこうしよう!」
など、次の製作へおもいをめぐらせます。
次回は、ショートサイズで作ってみようとおもいます。
北欧雑貨空さんに納品させていただいた小さな白樺かごの
高さ違いバージョンで、ピンクッションをつくりました。
クッションは羊毛をちくちくしながら、キレイにまるくしました。
お好きな布で羊毛を包んで、自分スタイルのピンクッションにしてもいいですね。
クッションをはずして、白樺かごだけでもお使いいただけます。
Size Φ6cm/W4.5/D4.5/H6.5