月別アーカイブ: 2016年7月

小麦の時間。

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はじめて小麦の刈り取りをさせていただく機会をいただいて、春蒔き小麦をわけていただきました。
ヒンメリにしたい旨をお伝えしたら、美しいストローになるタイミングを見てくださいました。お互いはじめてのことなので、美しいヒンメリになるのかドキドキです。

一緒にお手伝いをしてくださった方は、「手刈りなんて10年ぶりだよ。」とおっしゃって、「今は機械で刈ってしまうけど、昔はこうしてこの広大な畑を手刈りしていたとおもうとすごいね。」なんてお話しをしながら、少しづつ収穫をしました。

白樺かごづくりをはじめて、スウェーデン、フィンランド、ロシア、リトアニアなどの手工芸はもちろん、様々な国の手工芸、そして、日本国内の手工芸の出逢いにもときめきワクワクしています。ご縁をいただいて、ひとつひとつ学ぶ日々の中で、麦わらで作るヒンメリもそのひとつ。

幾何学的なその造形は宇宙そのもの。
五穀豊穣やしあわせを祈り、神さまの依り代となっていたのでしょうか。
ヒンメリをお部屋に飾る時、「しっかりお掃除をしよう。」と、そんな気持ちにさせてくれます。
そして、ヒンメリを飾ったその空間は清々しく自分にとっての聖域に…

ヒンメリづくりのきっかけは、白樺かごを作るアトリエを聖域にするためでした。
それから、お友達へのプレゼントに。新築のお祝いに喜んでいただけて、とてもしあわせな気持ちでした。
まだまだ、学ぶこともたくさんありますが、ワークショップやイベントのリクエストもいただいていて、そんなしあわせな気持ちを感じていただけたらいいなぁと、想いを巡らせて、いま、準備を進めています。

ワークショップ・イベントについては、blogでもお知らせ予定ですが、直接お知らせ希望の方は、メールにてお名前・郵便番号・ご住所・TEL・メールアドレス、お知らせくださいませ。

相変わらずスロウペースですが、ゆるりとお待ちいただけたらうれしくおもいます。

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白樺樹皮の採取を終えて。

2016採取

無事、白樺樹皮の採取を終えました。
もう、夏が終わってしまうような、そんな気持ちでいます。

去年の夏は2,500km車で走り、それでも十分な樹皮は採取できませんでした。
今年は、じっと時を待っていました。
「自然のリズムにまかせよう。」そう、心に決めて。

切られてしまう木だけを探して、
そして今のタイミングで採取させていただけることは、
本当に奇跡のような出来事なんです。

採取はできたものの、個性豊かな樹皮は手強く、
どれくらいの作品ができるのか、どんな作品になるのか、
私自身もわからないのだけれど、ワクワクしながら大切に編んでゆきたいとおもいます。
去年からお待ちいただいている皆さま、順にお作りしますので、いま暫くお待ちくださいませ。

沢山の方々のご協力や励ましがあって、いまがあります。
全ての方々に感謝いたします。いつも本当にありがとうございます。
これからもどうか見守っていてください。

樹皮採取のあとは、山葡萄の蔓を干しながら、ひたすら白樺樹皮の表皮剥ぎをして、
そして、また、山葡萄・・・。そして、そして・・・盛りだくさんです!
ひとつひとつ大切にカタチにしてゆきます。